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ボッタクリ先進国インドでストーリーとDRMが。。。

こんにちは。

 

 

菅原です。

 

 

今回はインド到着1日目にして

インドの底力を見せつけられた。

 

 

というお話しです。

 

 

 

最近ではデリーも便利になり、

空港からニューデリー中心部までは

インドにしてはきれいな地下鉄が走り、

低価格かつスムーズに行けます。

 

 

しかし、

この電車を降りたときから

勝負が始まっていました。。。

 

 

 

ボッタクリのエリートが集結する地

インド DRM ストーリー

 

空港から地下鉄にのる乗客のほとんどは、

デリーの街に詳しくない確率が高く、

簡単に言うとカモが非常に多いです。

(この地下鉄の駅は一般の電車と降りる場所が微妙に違います。)

 

 

よって空港からの地下鉄出口には選りすぐりの

ボッタクリのエリートが集まっています。

 

 

僕はSIMカードを空港で買い、

ホテルまでの道のりを調べようと思っていたのですが、

実はインドではSIMカードの承認を行う必要があり、

購入してから次の日までSIMが使えず情報が無い状態でした。

 

 

よって、

地図も見れない状況で駅に降り立ち、

交渉をしないと通常価格の5倍以上の価格を言ってくる

リクシャーを使うしか無かったのです。

 

 

そこでインド人の凄さを

久しぶりに見せつけられました。

 

 

ちなみにリクシャーとは冒頭の写真で紹介している乗り物で、

乗る前に交渉しないと法外な金額をとられるという

面倒かつ邪悪な乗り物です。

 

 

 

結構手の込んだ演出が

 

まず

交渉に交渉を重ね、

初めに言われた値段の5分の1程度の価格で

決着し乗り込みます。

(5分の1にしても、ぼられているのですが。。。)

 

 

そうして

リクシャーに乗り、走っていくと突然

道に人が立っていて今日は暴動が起きているから

ここは通れないと私服警官的な人物に言われ、

僕のパスポートなどを確認されます。

 

 

そして、

『これはまずいぞ。』

と運転手が言い始め、

僕が予約しているホテルには

泊まれないかもしれないから

知り合いの政府が運営する

観光案内所に行こう。

 

 

と言われます。

 

 

そして観光案内所に行くと

難しそうな顔をした人たちがいて

いかにまずい状況かを説明してきます。

 

 

 

ぼったくるためのストーリーとは?

drm ストーリー

 

要するに

 

暴動が起きている

 

 

ホテルまでの道が通れない

 

 

よってホテルを新しく予約するしか無い。

 

 

というストーリーで攻めてきます。

 

 

インド人のボッタクリパターンも大体経験しており

大体の話は受け流す僕も、

ここまで多くの人間が関わり体験させられると

単純なストーリ展開にもかかわらず、

 

『ちょっとこれは本当かな。』

 

と思いこの先どうするかを考えました。

 

 

 

なぜ菅原はインド人の嘘を見抜いたのか?

 

しかし、

これらの人たちが芝居じみています(笑)

 

 

色々言えば言うほど

ボロが出る感じですね。

 

 

そして最終的には

 

『俺がこんなに心配しているのに信じないのか?』

 

と怒り始めます。

 

 

僕の経験ではインドの商売人が人のことを心配して

怒ることはまずないので、

(あくまで僕の経験ではですよ。)

 

 

怒り始めた時点でこれは嘘なんだとやっと確信を得て

話を中断し、乗っていたリクシャーに戻ります。

 

 

 

リクシャーにありえない場所に連れていかれる。

 

そして、待機している運転手に

とにかくホテルに連れていけというと、

 

更に追加料金を支払えば、

危険をかえりみずお前をホテルまで

届けてやると言います。

 

 

僕の経験ではインドの商売人が人のために

危険をかえりみず行動することはまずないので、

(あくまで僕の経験ではですよ。)

はじめに言った値段でホテルに連れて行ってくれ。

と10回位言うと、

 

渋々走り始めます。

 

 

そして今どれだけ危険な状況かの説明と

追加料金を払えと言い続けながら

どんどん暗い方に走っていきます。

 

 

最終的には真っ暗な人も少ない場所に連れて行かれ

追加料金をくれないと、もう走らないと言われます。

 

 

確実にお金を払われそうなエリアまで

僕をわざわざ連れてきたということですね。

 

 

インドでは大抵のことは笑って済ます僕も

これには相当頭にきて、

 

『●●』

『●●』

『●●●ぞ』

 

その他もろもろ

 

と、ヒンズー語がわからないので日本語で怒りを全開で伝え、

(多分良からぬことを言っていることは伝わったと思います)

お金を払わずリクシャーを降り

真っ暗な道を1時間程歩く羽目になりました。

 

 

 

インド✕ストーリーはやばい

インド ストーリー

 

例えば僕がインド商人の手口が

どんな手口か知らなかったら

信じてお金を支払っていたはずですし、

 

インド商人の手口を大体知っている僕でも

本当かなと思わせるストーリーの力は

やはりすごいと体感しました。

 

 

そしてストーリー自体はすごく単純。

という事も重要ですね。

 

 

それ程手の込んだストーリーではなくても、

ストーリーにして状況を体感させて伝えるだけで、

かなりの攻撃力があるなと感じました。

 

 

おそらくリクシャーに乗る前に

暴動が起きているから高い。

 

 

と言われても絶対に信じないはずですが、

単純なストーリーでも、ここまで手の込んだ形で

体験させられると信憑性がかなり上がります。

 

 

メールなどでストーリーを使うときも

ストーリー自体に凝りすぎるのではなく、

いかにストーリーを体験又は体感させるかに

知恵を絞るべきだと思いました。

 

 

 

インド人DRMの基本も習得済み

 

初めに低い値段でとりあえず乗せるという点も

DRMダイレクトレスポンスマーケティングの基本ですね。

(これは昔からインド人はしてましたが。。。)

 

 

それを誰に教わるでもなく使いこなす

インド人のボッタクリに対する

センスと情熱はすごいと感じました。

 

 

やはり、

昔のようにただ値段を聞かれて

高い金額を言うだけでは通用しなくなり、

考えた結果ストーリーを使い始めたのだと思いますが、

 

必要に迫られたとはいえストーリーを使って

ボッタクリの成功率を上げているのはすごいですね。

 

 

あとはあの芝居の下手さを克服すれば

敵無しなのではないかと思います。

 

 

今後もその追求の結果を

僕以外で試していただきたいです。

 

 

 

結局重要なことはDRMに含まれている

DRM ダイレクトレスポンスマーケティング

 

ということで、20年ぶりのインド到着1日目にして

ストーリーやインド人のビジネス(ボッタクリ)

に対するセンスと執念を強く再確認しました。

 

 

結局商売(ボッタクリ)をうまくすすめることと

DRMには共通点がかなり多いことを

こういった人たちを見ていくとわかります。

 

 

特にDRMでは多くのビジネスに共通することを体系化して、

どのタイミングで使うべきかまで提示されていて、

多くのビジネスに応用しやすいですね。

 

 

インド人もこの情熱をもうすこしDRM的に長期的な視点で使えば

凄まじいバイタリティーで今後更に発展していくと思いますが、

勢いがつくと本当に世界を席巻するような脅威を感じるので、

DRMは教えないでおこう。。。

 

 

 

PS.なぜ知らない道を歩いてホテルに着けたのか?

そして

なぜ知らない街の暗い道を歩いてホテルまで着けたかというと、

リクシャーの運転手がずっとついてきてお金を請求し続け、

本当に危ないところに行きそうになると、

 

『そこは本当に危ないぞ』

 

と言ってきたからです(笑)

 

 

もちろん僕の為を思っているわけではなく、

僕になにかあると僕からお金を取ることが

できなくなるから言っているだけです。

 

 

結局彼は僕のホテルまで付いてきて

ずっとお金を払えと僕に言い続けました。

 

 

おそらく途中に現れた人たちにも

出演料を払わないといけないので、

マイナスになったはずです。

 

 

ただそういった感じでも1時間近く一緒にいると

親近会が湧いてきて、面白くなってきたのと

 

1時間近く僕からお金を取るために何かを言い続ける

情熱を評価してコーラはおごりましたが、

相当不満そうな顔で文句を言いながら飲み干しました。

 

 

そんなに不満ならもらうなよ。と思うのですが、

そこはもらっておくのはインド人ですね。(笑)

 

 

インド人は深く観察していくと、

『なぜそうなる?』ということが多く

最終的には笑うしか無いですね。

 

 

なかなかシュールな感じです。

 

 

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